こんにちは!有楽町駅・東京駅から徒歩数分、
東京都千代田区丸の内の新東京ビル歯科クリニックです。
本日は、歯周病と認知症の関係についてお話ししたいと思います。
歯周病の原因菌
歯周病の代表的な原因細菌として、P.gingivalisという細菌がいます。
この細菌はRed.Complexという重度歯周炎に影響すると言われている3つの菌種のうちの1つです。
この細菌は毒性があり、ジンジパインというタンパク質を分解する酵素を持ち、歯周組織のタンパク質を破壊していきます。
また、歯茎の炎症による局所の微小な出血から、ヘム鉄を得る、つまり、血から栄養を得ている菌なのです。そのため、歯茎が腫れて出血をすることは、この菌にとっては最高のご馳走となり、より歯周病が悪化してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
そんなP.gingivalis菌と認知症との関連について、すこしずつ分かってきていることがあります。
認知症との関係
P.g菌が認知症患者の唾液中と脳脊髄液中に多く観察されたり、P.g菌が分泌するタンパク質分解酵素ジンジパインがアルツハイマー病患者の海馬に多く見つかった論文も報告されてきています。
まさか歯周病と認知症が関係しているとは思いませんでしたね。
続きはまた次回お話しますね!
院長のご紹介
早速 晴邦
<略歴>
東京歯科大学 卒業
東京慈恵会医科大学医局入局
導和歯科医院 勤務
新東京ビル歯科クリニック 勤務
医療法人社団 輔珊会 理事長就任
<受賞>